鍼灸Q & A

Q1: 鍼治療は痛くないの?何本くらい刺すの?

 A1: テレビ放送での針治療をご覧になられた方も多いと思いますが、長い針を全身に何本も刺されている映像が多い様です。 いかにも痛くてつらそうに見えますね。

 針治療を受けたことのない方は、その様なイメージをお持ちのようです(実際は少ないツボ数で効果が十分にあります)。

 私が使用する針は、長さ1寸3分(約4cm)で、太さが0.14mmで、実際に刺入するのは2~5mmほどです。 刺入に際しての痛みはほとんど感じません。 使うツボ数は手足に4~6ヵ所、背部に6~8ヵ所ほどです。


Q2: お灸は熱くないの?跡にならないの?

 A2: これもテレビの時代劇の影響か、大きなもぐさを肩や背中にのせるお灸を想像される方が多い様です。 このやり方ではかなり熱く、大きな痕が残ってしまうため今日ではほとんど行われておりません。

 一般的なお灸の大きさは(もぐさ)米粒大です。

 これは直接皮膚を焼くので、前述のやり方ほどではないにしても小さな痕になり、効果はそれなりにありますが 最近若い方に嫌われる傾向にあります。 このやり方を好まれる年配の方以外は、ほとんどおこないません。 必要な場合は、直接皮膚にもぐさを置かず、熱すぎず痕の残らない温灸というやり方でお灸をします。 気持ちの良い熱さなので、冷え症など女性特有の疾患に適しております。


Q3: 痛い所に鍼やお灸をすれば効くの?

 A3: これは局所治療と言って直接症状の出ているところに行う治療ですが これではその場所だけの痛み止め(対症療法)にすぎず、完全な治療ではありません。

 鍼灸治療の真の目的は自然治癒力(自分を治す力)を高めることにあります。

 鍼灸(東洋医学)では、自然治癒力は五臓六腑の気(元気)に源があると考えられています。 五臓六腑が元気に働けば、からだ全体も元気に生活することができ、その様な元気なからだなら 自ずと自然治癒力(自分を治す力)も湧いてくるのです。

 しかし、何らかの原因(肉体疲労、精神的ストレスなどは肝)で一つの臓腑の気のバランスが崩れると お互いに協力して気のバランスを保っている五臓六腑全体の元気も低下してしまい しいては自然治癒力も低下してしまいます。

 そこで自然治癒力を出すために、一番弱っている臓や腑を判断しその元気を補うことで 五臓六腑全体の気のバランスを整えることが大切です。

 この様に、治療は対症療法と、低下してしまった治癒力を原因から解決することの両方を バランスよくおこなうことが大切です。


Q4: 鍼治療は癖になるのでは?

 A4: 時々この様な質問をされる患者さんがおります。

 実際に癖になる治療法とは、前記の様な自然治癒力を高めることに重点をおかず 症状の出ている所(痛みや硬さ)に太めの針を深く刺す治療を繰り返す場合です。

 この方法は一時的な鎮痛、鎮静作用は期待できますがその効果が持続するわけではありません。 治療をするごとに体が針に慣れてしまい、その効果が減ってしまいます (いわゆる一時の痛み止め的なやり方です)。

 数回の治療で良くなってしまう、ぎっくり腰等の急性疾患には、深く刺しても癖になる前に良くなってしまうので 問題ないのですが、治療期間が2ヶ月以上に及ぶ椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症、むちうち、坐骨神経痛、 変形性関節症、リウマチ等の痛みの強い慢性疾患に対しては、初めのうちは鎮痛鎮静効果は高いのですが 徐々に刺激を多くしたり、治療日数を多くしないと痛みが止まらなくなるのです。 これが針治療が癖になってしまうしくみです。

 薬の痛み止めが最初は少量で弱くても効きますが、長期に服用が及ぶと徐々に体が慣れてしまい 薬を多量で強いものにしないと効かなくなるのと同じです。

 したがって症状の出ている場所にあまりとらわれずに自然治癒力を高めること、 それぞれの疾患の原因をしっかりと治療することに重点をおき 徐々に間隔をあけられるような方法が良い治療なのです


Q5: 鍼灸治療が体に合わないことはあるの?

 A5: 特殊な金属アレルギーや恐怖心で精神的に受け付けない方は別として、基本的にはありません。

 患者さんの体に合わせた治療をすれば良いのです。 一見簡単なようですが、これは鍼灸師の技量の問題であり、経験、知識、正確な診断を必要とします。

 もしも自分の体に鍼灸が合わなかったと思われる方は治療院を替えてみて 自分の体に合った治療をしてくれる上手な先生を見つけてみてはいかがでしょうか。


Q6: 鍼灸治療の間隔、期間はどれくらい?

 A6: 治療というのは体を良い状態にして、その状態を記憶させるということです。 つまり、からだにしみついた悪い癖を良いくせに変えるということです。

 ですから一度治療をしても、慢性で病歴の長い場合は、あまり間隔をあけてしまうと また悪い癖を思い出してしまい、最初からやり直しになってしまうので、できればそうなってしまう前に治療をして 良い状態の積み重ねをするのが理想的です。

 この間隔は個々の病歴、症状によって異なりますが 慢性の方は最初は週1~2回で良くなるに従い間隔をあけていきます。 急性の強い痛みの場合(むちうち、ギックリ腰など)は、ある程度回復するまで数日続けた方が良い場合もあります 健康管理目的では月に1~2回程度で良いと思います。

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