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鍼灸師 朝岡和俊


閉塞性血栓血管炎の鍼灸治療




バージャ病、又はビュルガー病とも呼ばれ、喫煙する青壮年期の男性に好発する。
主に下肢で膝から下の動脈が血栓などにより狭窄をおこし、血管が炎症するもので
症状は足の冷感、疼痛、知覚異常、足背などの動脈の拍動減、消失、
間歇性跛行(歩行中、足のしびれや痛みで歩行不能となり、しばしの休憩にて歩ける様になるその繰り返し)
進行した例では指の壊死をきたすため切断の適応となる。原因は不明である。
末梢血管拡張剤等の薬物治療や交感神経切除には限界がある。



動脈硬化性動脈閉塞症の鍼灸治療

前記の閉塞性血栓血管炎よりも中枢の血管に閉塞がおこり、それより広範囲に症状をきたすものである。
男女比はやや男性が多く、中年以上で心疾患、糖尿病脳血管障害を伴うことも多い。
やはり間歇性跛行は特徴的症状で進行すると皮膚の潰瘍、壊死をきたすため四肢切断の適応となる。
一般的な治療は温熱などの理学療法、薬物療法、血管移植術など。 



レイノー病の鍼灸治療


血管運動神経障害で主に四肢動脈の痙攣により発作性の局所貧血が起こりその結果前腕から手の指にかけ
しびれ、蟻走感、蒼白、激しい痛み、冷感、知覚の消失(足指の場合もある)などの症状が見られ
さらに進行すると、末端は壊死が起こり脱落してしまう。
神経質な若年に多く遺伝性の場合もある。不安、心配など精神的影響によって症状が悪化する。


鍼灸治療   (上記三疾患に共通 )

これら四肢の循環障害は薬物療法や手術ではなかなか治療が難しく、結果も思わしくない場合が多いのですが
これは血管の働き(弛緩と収縮)をつかさどる自律神経の治療を積極的に行わないからだと考えられます。

末梢の血行を改善するためには自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整え
血管の弛緩と収縮が正常に行わなければなりません。

現在、自律神経失調の特効薬はなく、それに対し鍼灸は大変有効な治療法です。
閉塞性血栓血管炎、動脈硬化性動脈閉塞症、レイノー病の治療法はほぼ同じで自律神経失調症(根本的原因)と
それぞれの患部(局所)の治療を同時に施せば良いのです。
ただし人迎という頚部前面にあるツボを使うのですが
(全身の血行を良くするツボでここだけで足背動脈の消失が改善される場合も多く治療のポイントである)
このツボにうまく鍼を刺入できるかで効果に差が出てしまうため、高い治療レベルが必要となります。


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