逆子の治療 ツボ お灸 鍼灸治療法

逆子の治療 ツボ お灸 鍼灸治療法

 逆子は、病院で教えてもらう体操だけでは治らないことが多いようです、
この場合お母さんの体調(子宮の状態)をととのえることが大切なのです。

逆子の原因

 なぜ逆子になるのか一般的には、子宮の奇形や筋腫 骨盤の狭窄 羊水の多過 臍帯過短や臍帯巻絡などの説がありますが、医学的にははっきりと解明されていません。

 妊娠28週くらいまで、あかちゃんは羊水のなかでうごきまわっています、しかし30週をすぎるころからからだが大きくなってくるため、おかあさんのおなかがきつくなり、徐々に動きにくくなってしまいます。
そして、あかちゃんの頭が上になったまま動けなくなってしまった状態が逆子なのですが、なぜあかちゃんはうごけなくなってしまったのでしょうか?

 これは、あかちゃんの元気が無くなって動けなくなったのではなく、おかあさんのお腹(子宮)が緊張し硬くなってしまっているので、あかちゃんが動きたくても動けないのです

 私の治療経験では、これらのおかあさん達はみな、肉体的疲労や精神的疲労でからだが緊張しています。
妊娠8ヶ月まで普通に会社勤めをしていたり、家事で無理をしたり、なにか悩み事ストレスがあったり本人の知らないうちにも、必ずこれらの疲労する理由があるはずです。
疲労やストレスがとれないでいると、自律神経の交感神経のはたらきによって、からだが緊張した状態になってしまいます。

 こうなると骨盤内の血流量の低下、骨盤内臓器の緊張(子宮内の環境悪化))とつながってしまい、あかちゃんが動きたくても動けない状態(逆子)になってしまうのです。

逆子の治療法

 一般的には、「逆子体操」を指導されることが多いようですが、これで必ず治るわけではなくこれをやりすぎるとかえって疲れてしまうことが多いようです。

その他には、「骨盤位外回転術」があります。

 

 お灸でよく使われるツボ

 お灸でよく使われるツボは、足の小指の先の至陰と三陰交です。
この2つのツボも重要なのですが、先に原因を説明したように、おかあさんのからだの疲労緊張をとり、あかちゃんが動きやすくなるよう子宮内の環境を良くしてあげることが大切です。

 疲労やストレスなどでからだが緊張しているのは、交感神経という自律神経の一つがからだをリラックスさせる副交感神経よりも働きすぎている状態です。
ですからまずこの自律神経のバランスを整えることが大切です。
あかちゃんがいるので、お腹のツボは使わず、手 足 上背部などで治療します。
自律神経失調症の治療法もごらんください。)
これにてまず、からだの疲労 緊張をとるようにします。

 

 つぎに、子宮などの婦人科臓器の気を整え元気にするため、至陰と三陰交にくわえ肝経 脾経 腎経などの婦人科臓器に関係する経絡より、からだの状態からツボを選んでこれらの経絡の気の流れを改善し、子宮の元気が回復するように治療していきます。

 治療の回数と週数

 治療の回数は、普通は週に1回から2回です。
自宅でも至陰 三陰交にプラス手足に4箇所ほど市販の温灸(せんねん灸など)をしていただきます。

 

 30週以前後で来院していただければ治療も楽なのですが、35週以上での依頼も多くあり出産まで期限が限られているので、かなり気合をいれて治療するのですが、検診後に良い報告を頂いた時などは、やはり嬉しいものです。
今までの最高は39週で治った例があり、最後まで諦めないことが大切だと思いました。

逆子の注意点・まとめ

 妊娠とは、お腹にあかちゃんがいるという特別な状態です、これだけでもおかあさんのからだに負担がかるのに、会社勤めや家事で無理をすれば疲労が蓄積して当然です。

 

 体調不良で来院される女性の患者さんで、帝王切開の経験のある方にたずねてみるとやはり8ヶ月近くまで勤務していて最後まで逆子がなおらず、帝王切開の出産になったという方が時々いらっしゃいます。勤務内容や個人の体力にもよりますが無理は禁物です。

 

 病院では、よくからだを動かすよう指導されることもあるようなのですが私の治療経験上から言わせていただくと大事なのはあまり無理はせず、からだを休め疲労の回復をはかることです。

 

 ぜひ鍼灸治療にて逆子をなおし、元気な赤ちゃんを出産されてください。

かめイラスト
おだいじにどうぞ

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