変形性股関節症(変股症)の鍼灸治療 保存療法

変形性股関節症(変股症)の鍼灸治療 保存療法

 変形性股関節症は、病院では保存的治療が難しいため手術を勧められることが多いのですが
しかし手術は出来るだけ避けたいものです、朝岡鍼灸院の鍼灸治療は最良の保存的治療法です。

変形性股関節症(変股症)とは

 先天性股関節脱臼、骨折などの外傷、ペルテス病など股関節における疾患を経験後
年齢とともに徐々に関節が変形したものです。

変形性股関節症の症状

 初期では動き始めに股関節から大腿部、膝関節にかけて痛みがあり、動くにしたがい痛みが低下します。

 しかし、進行すると痛みが持続的になり、歩行時、さらには夜間の自発痛により睡眠障害となる場合もあります。
末期には関節可動域が制限され、僅かな動作でも激しく痛むようになってしまいます。

変形性股関節症(変股症)の一般的治療法

(保存療法)温熱療法、消炎鎮痛薬の投与、副腎皮質ステロイド関節内注入

(手術療法)骨切り術、固定術、人工関節置換術 

変形性股関節症(変股症)の鍼灸治療法 対処法

 東洋医学では筋肉は肝より、骨は腎より栄養補給されると考えられています。
したがって関節を構成する筋肉、骨に対し肝、腎の気を強くすることが大切です。

 患部に対する鍼灸は鎮痛目的として必要なことですが、それだけでは充分ではありません。
手足にあるツボを使い肝腎の気を強くし、さらに背部、腰部の脊柱両側に並ぶ肝兪、腎兪(兪は治すの意)
などのツボを選び脊柱、骨盤のバランスを整えます。

 この様にからだ全体の気を整えることで、変形した関節に対応できる体にすることが重要です。

 変形性の関節症全般に言える事ですが、痛いと言う事はこれ以上関節に負担をかけないで、
という体からのサインなのです。

 痛みだけをごまかして止めていると、関節の変形は見えないところで確実に進行しています。
変股症などの関節痛は、前述のように体の根本から治療をする鍼灸をおすすめします。

変形性関節症の私的考察

 西洋医学的には、骨(関節)が変形しているので痛みが出るものと説明されます。
しかし、骨は年齢と共に少しずつ自然に変形して行くものです。

 たとえ変形の度合いが大きくても痛みを感じない人もいるのです。
要は骨の変形を受け入れる体の許容量(回復力)の問題で、許容量以上のスピードで変形してしまうと
痛みが発生すると考えればよいのです。

 治療のポイントは変形そのものを治療するのではなく、
変形した関節に対応できるような元気な体にしてあげることです。

 変形性関節症の考察のページも読んで下さい。骨 関節の変形性疾患に対する私の治療方鍼を記してあります。

なぜ変形性股関節症に詳しいのか

 このような質問を、時々聞かれるのですが、それは私の妻が先天性股関節脱臼で、20歳代から股関節痛がひどくなり、いちばん痛かったのは26から27歳です。(結婚して宮城県から神奈川県に移りそのほか様々なストレスが重なったんだと思います)
現在は、出産も経験し、普通に子育てをし、痛みも無く生活しております。

 身近なところに症例があるので、変形性股関節症の治療が一番得意かも。

かめイラスト
おだいじにどうぞ

変形性股関節症 症例1

≪横浜市 港北区 38歳 女性 主婦≫

 右の股関節痛、既往歴は先天性股関節脱臼あり、病院にて関節の変形なので手術をすすめられるも保存療法を希望し来院 治療開始2週間で夜間の痛みはきえ、3ヶ月で日常に支障が無い程度まで回復 現在は2週に1度、良好維持のため治療継続中。

変形性股関節症 症例2

≪横浜市 港北区 35歳 女性 会社員≫

 右の股関節痛 既往歴は先天性股関節脱臼あり 今回まで一度も股関節痛は無かったのだが、仕事の疲労とストレスがたまり発症いたものと思われる 歩行時や階段の昇降時の痛みが主な症状 治療期間2ヶ月にて症状緩和、現在は3週に1度、状態維持のため治療継続中。

変形性股関節症 症例3

≪横浜市 神奈川区 48歳 女性 会社員≫

 左の股関節痛 既往歴に10年前に特発性大腿骨頭壊死 しばらく無症状であったが、半年前くらいから痛み出し、歩行時および夜間の痛みが強く目が覚めてしまう 状態があまり良くなかったので、安定するまでに6ヶ月間 週に1度の治療を続けました 現在は2~3週に一度の治療にて、状態を保っています 

変形性股関節症 症例4

≪世田谷区 45歳 女性 会社員≫

 右の股関節痛 既往歴は先天性股関節脱臼 以前から時々痛むことはあり、なんとかごまかせたのですが、今回はテニスをした後から強く痛み出し 2週間してもおさまらず来院されました 治療期間2ヶ月にてテニスが出来るまで回復、 現在治療は少し股関節に違和感があるときに(2~3ヶ月に1度)来院 

変形性股関節症 症例5

≪大田区 29歳 女性 会社員≫

 右の股関節痛 既往歴は先天性股関節脱臼 いままで股関節が痛むことは無かったのですが、2ヶ月前から歩行時、起立時、電車での通勤時に 痛むようになり、整形外科での理学療法で効果が無いため来院 治療期間2ヶ月にて、ほぼ日常動作で痛まなくなり、現在は月に1回ほどの治療にて状態維持

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