「気」とは?
辞書(漢語林)で引くと字義として
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- 雲気、水蒸気、
- 空気、大気、
- 天地間の自然現象、風、雨など
- 元気、万物生成の根源力、身体の根元となる活動力
- ちから、いきおい(活気)
- きだて、こころもち、
- うまれつき(気質)、
- 宇宙万物を生成する質料
- におい、かおり
- 息
- おもむき、ようす、感じ(気運)
- 陰暦で一年を二十四分した一期間と記されており
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特に 4、5、7、8 などは治療に深く関係してくるものである。
気は・・・
見えたり触れたりすることが出来ません。気は感じるものです。
例えば暗闇で人の気配を感じたりすることがあります。これは人が気を発しているからで
誰もがこの様な気を感じることが出来るのです。
気の持ちよう などとよく言われます。実際にあった話で同じ肺ガンで入院している二人の患者さん、
一人は重度一人は軽度と告知されました。
普通は、軽度の方は助かると思うのですが、この人は自分はガンなんだとかなり落胆し希望を失いました。
結果はやはり悪くなる一方でついに亡くなられたそうです。
もう一人の方は絶対にガンに勝ってやるという強い気持ちでこれに立ち向かったそうです。
結果はどんどん回復し見事ガンを克服されたそうです。正に気は持ちようなのです。
気になる
夜中に目を覚ましてしまうと尿が気になってしまいます。
トイレに行ってもたいした量が出るわけではないのですが、気になり出すとどうしてもトイレに行きたくなるのです
しかしこの時、地震や火事にあったとします。
今度はそちらの方に気が移ってしまいトイレどころではありません。
いざ地震や火事だという場合、普段足腰が悪く早く歩けない人が一番速く逃げ出したという話もあります。
足や腰の痛さよりも自分の命のほうが気になり、気を張って逃げたため痛みを感じなかったのでしょう。
気とはそういうものです。
東洋医学における気
「先天の気」・・・親から受けついだ体質(生命力) この先天的な生命力を先天の気 という。
昔の人はこの親からもらった元気が人間の身体を動かしている力だと考えた。
「後天の気」・・・しかし人間は生きている限り栄養を取らなければなりません。
胃腸で消化 吸収し得た元気、これが後天の気です。
先天の気と後天の気が一つになって全身をめぐり, 身体を動かし、身体に栄養を与えている
気を感じるには
気を感じるためには基本的にはある程度のセンスと治療経験が必要です。
私は、二つの同じポットに熱湯と冷水を入れ(タオルを巻き外側温度は同一にする)手で触らずにこの中身を判別するという方法をおすすめします—–熱気・冷気を感じるということ (陰と陽、虚と実の判別にも通ずる)。
このポットの中の気を感じることが出来れば、身体の表面を通る経絡に流れる気や、五臓六腑の気、痛みやつらさの出ている所の気も,感じることが出来る様になります。