五行説とは
陰陽説と合し、宇宙の万物はすべて五行の相生相剋によって生成されると説く。
名 称 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
五 行 |
五 臓 |
五 腑 |
五 季 |
五 方 |
五 味 |
五 官 |
五 色 |
五 悪 |
五 志 |
五 充 |
五 液 |
五 穀 |
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項 目 |
木 | 肝 | 胆 | 春 | 東 | 酸 | 目 | 青 | 風 | 怒 | 筋 | 涙 | 麦 |
火 | 心 | 小腸 | 夏 | 南 | 苦 | 舌 | 赤 | 熱 | 喜 | 血 | 汗 | 黍 | |
土 | 脾 | 胃 | 土用 | 中央 | 甘 | 口 | 黄 | 湿 | 思 | 肉 | 涎 | 粟 | |
金 | 肺 | 大腸 | 秋 | 西 | 辛 | 鼻 | 白 | 寒 | 憂 | 皮 | 涕 | 稲 | |
水 | 腎 | 膀胱 | 冬 | 北 | 鹹 | 耳 | 黒 | 燥 | 恐 | 骨 | 唾 | 豆 | |
備 考 |
万 物 の 根 源 |
五 行 に 応 ず る 臓 |
五 臓 と 組 合 わ さ る 腑 |
季 節 の 自 然 的 配 合 |
方 位 の 必 然 的 配 合 |
五 臓 を 栄養 す る 味 |
五 臓 の 支 配 を 受 る 器 官 |
色 彩 の 配 合 |
五 臓 を 傷 害 す る 外 気 |
感 情 の 所 属 |
五 臓 よ り 栄 養 を 受 け る 部 |
五 臓 に 属 す る 分 泌 液 |
五 臓 の 薬 用 と な る 穀 物 |
表の見方
1の五行の木から横に見て行き、肝胆は春に気が充実し、酸味が肝胆を元気にし 辛味や風や怒りすぎは逆にこれらを傷害してしまい、筋は肝胆より栄養を受けている というように見ていきます。
治療への応用
五行説表 項目11の応用(筋とは現代の腱 靭帯で 肉は筋肉のことです)。 たとえば疲労性疾患<こむらがえり>の場合、夜中に筋肉がケイレンする症状を取るには 筋肉に栄養を与えている脾や胃を治療することで、筋の元気を回復させケイレンを止めるのです。
症状の出ている部分に鍼灸を施すのは一時的な痛み止めなので、自然と回復してしまう軽症の場合は、 これでおさまりますが、そうでない重度のものはこの様に五臓を治療し自然治癒力を高めることが重要です。
腱鞘炎の場合は、腱が肝と胆から栄養を受けているので、これらの臓腑の気や血を調整することが 自然治癒を早めることになります。
関節痛などの骨の痛みや炎症は腎と膀胱を治療します。