これは局所治療と言って直接症状の出ているところに行う治療ですが これではその場所だけの痛み止め(対症療法)にすぎず、完全な治療ではありません。
鍼灸治療の真の目的は自然治癒力(自分を治す力)を高めることにあります。
鍼灸(東洋医学)では、自然治癒力は五臓六腑の気(元気)に源があると考えられています。 五臓六腑が元気に働けば、からだ全体も元気に生活することができ、その様な元気なからだなら 自ずと自然治癒力(自分を治す力)も湧いてくるのです。
しかし、何らかの原因(肉体疲労、精神的ストレスなどは肝)で一つの臓腑の気のバランスが崩れると お互いに協力して気のバランスを保っている五臓六腑全体の元気も低下してしまい しいては自然治癒力も低下してしまいます。
そこで自然治癒力を出すために、一番弱っている臓や腑を判断しその元気を補うことで 五臓六腑全体の気のバランスを整えることが大切です。
この様に、治療は対症療法と、低下してしまった治癒力を原因から解決することの両方を バランスよくおこなうことが大切です。