不眠症のツボ 鍼灸治療 東洋医学療法

不眠症のツボ 鍼灸治療 東洋医学療法

不眠症は自律神経の失調が主な原因です、朝岡鍼灸院では様々なストレスからくる自律神経の失調を改善し不眠症を治療します。

不眠症とは 

 不眠症にはいろいろなタイプがあります、なかなか寝付けない「入眠障害」、
夜中に何回も目が覚めてしまう「中途覚醒」、寝つきは良いが眠りが浅く夢を多く見る「熟眠障害」、
朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」などです。
このうち熟眠障害では、「ぜんぜん眠れない」と言って症状を強く訴える患者さんが多いようです。

不眠症の薬物治療法

 不眠症治療に使われる薬は成分で分類すると、「バルビツール系」 「非バルビツール系」
「ベンゾジアゼピン系」 「チエノジアゼピン系」「シクロピロロン系」 などです。

そして、作用する時間により 超短時間型 短時間型 中間型 長期間型 などにわかれ
症状に合わせ薬を選び治療します。
 しかし、どの薬も多かれ少なかれ依存性はあるものです、なかでも「バルビツール系」薬は
特に依存性が強く注意が必要です。

薬物治療の弊害

 不眠症の治療薬は、どれも脳の興奮状態をしずめる【中枢神経抑制作用】ものです。
興奮をおさえ脳の働きをぼやけさせて眠気をさそうということです。
したがって原因を治療するわけではなく、薬の効いているときだけ症状を抑えるという対症療法にすぎません。

 短期間で自然に治ってしまうような場合はこれでも良いのですが
長期の薬の使用では、原因を解決させるものではないため、だんだんからだが薬に慣れてしまい
徐々に強いものにしないと効かないようになってしまいます。

なぜ眠れないのか – 原因

 なぜ眠れないのか、何が睡眠をじゃまするのか。
子供には不眠症はありません。現在不眠症で悩んでいる方で「子供の時からずっと」
などということはまず無いはずです。

 みなさん子供の時は眠れたはずです。
では子供と大人では、いったい何が違うのでしょう。

まず一つには、

  • 精神的な疲労が有るか無いか、
  • ストレス
  • うつ病
  • ノイローゼ
  • ヒステリー

など、大人には精神状態が不安定になることが多々あります。
これらは中枢神経を興奮させ、眠りをさまたげます。

 次に、自律神経のバランスが崩れてしまうことが考えられます。
自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、内臓などさまざまな器官に分布しており
それらをコントロールしているもので、交感神経が昼はたらけば、副交感神経は夜にはたらくというように
本来あるべきなのですが、このバランスが崩れると、からだは昼と夜とが判断出来なくなってしまいます。
これでは眠れません。

以上は、現代医学でも説明はつくのですが、ここからは東洋医学的説明です。

 東洋医学では、眠ることにもそれなりの元気が必要と考えます。
子供にはその元気がたくさんあるから良く眠れるのです。

 東洋医学では、 というものを重要視します。
この気は全身をめぐっているのですが、昼間は陽の部位(体表や上半身)をめぐり、
目や脳などを働かせています。

 そして、夜になるとからだの陰の部位(からだの深部や下半身)をめぐるのです。
不眠症は、この気が夜になっても陰の部位に入れず目や脳で停滞してしまい眠れなくなるのです。
子供が眠る元気がたくさんあるというのは、気の流れが良好であり、陽の部位から陰の部位へ上手に気を送ることが出来るのです。

不眠症の治療法 解消法

 上記の説明でおわかりと思いますが、不眠症の治療法は、からだの気の流れを整えることです。
昼間は陽の部位を、夜は陰の部位を流れるようにしてあげることです。
からだに気をめぐらせる元気と言うのは、どこから出ているのでしょうか。
それは東洋医学では五臓六腑の元気であると考えています。

 五臓六腑はお互いに助け合いながら機能しているのですが、このうち一つでも何らかの原因で元気がなくなると
五臓六腑全体の元気も低下し、からだをめぐる気の流れも停滞してしまいます。

 不眠症で元気の低下しやすい臓腑は、ストレスなどの精神的影響や自律神経失調などにより
肝と脾の気が低下することが多いようです。
 不眠症の治療法としては、まずこの弱った臓腑の気を補い、五臓六腑全体の気を充実させ
からだをめぐる気の流れを改善させます。

これだけでもある程度は眠る元気はでるのですが、ストレスやヒステリー、ノイローゼなどの
精神的緊張が強い人は、中枢神経の興奮をおさえるツボ 「百会」 「天柱」 「身柱」 などを使い、治療します。

 そしてもう一つ大切なのは、自律神経失調症の治療をしなければなりません。

自律神経は、頚椎 胸椎から内臓や血管など各器官に分布してこれらを自然にコントロールしています。
自律神経失調症の人は、背骨の両わきの筋肉が緊張し頚椎 胸椎が微妙にねじれ、そこを通る自律神経の働きに悪影響を及ぼします。

 先にも説明しましたが本来、昼に働くべき神経と、夜に働くべき神経が狂ってしまうので起こるのです。
治療法としては背骨の両わきのツボを使い、筋肉の緊張を緩和させ、背骨の微妙なねじれを矯正します。

以上の三つの原因を上手に治療してあげれば、不眠は快眠に変わるのです。

自律神経失調症のページも参考にしてください。

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