脊柱管狭窄症の鍼灸治療

脊柱管狭窄症の鍼灸治療

脊柱管狭窄症とは

 脊柱管は、頚椎から腰椎までの背骨にある管状の隙間で、その中に脊髄が通りこの管が骨の変形などの原因で狭くなり、中にある脊髄の神経が慢性的に締め付けられた状態が「脊柱管狭窄症」です。

 部位的には運動量の多い頚椎(頚部脊柱管狭窄症)、 腰椎(腰部脊柱管狭窄症)で発生しやすく
中高年齢の男性に多くみられます。

腰部脊柱管狭窄症の症状

 間欠性跛行は腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状であり、歩行を続けているうちにしびれと痛みが足元より始まり
腰部のほうまで広がるため歩行不能となり、しゃがんで休憩を数分取ると、しびれと痛みは急速におさまるので
再び歩行可能となります。

 程度が進むにつれ歩行可能距離は短くなります。

腰部脊柱管狭窄症の一般的治療法

 コルセットの着用により前かがみの姿勢をとらせる外科的手術により脊柱管を開放する。

腰部脊柱管狭窄症の鍼灸治療法 対処法

 鍼灸治療を受けに来る方は、病院などで治療を受けたが軽快せず、手術を進められたが決心のつかない方、
あるいは何年か前に手術を受けたが、症状が再発した、というケースが多い様です。

 前記の理由のようですと最終的には手術しか方法がないと思われますが、
手術をしてもあまり症状の取れない場合もあれば、すぐに再発してしまうこともあります。

 西洋医学的には脊柱管の広さに問題があると考えがちですが、

 

    1. 1 鍼灸治療では、脊柱を支えている筋や靭帯の緊張などの異常を取り除くことで脊柱の微妙な位置異常をととのえ、
    1. 2 末梢神経を刺激し落ちてしまった手足の筋肉の復活を助け、<個々に合ったトレーニングもしてもらいます>
    1. 3 五臓六腑の気の流れを調整し自然治癒力を引き出す

 私の経験上この3つが肝要で、間欠性跛行でゴルフもあきらめていた方が3~6ヶ月の治療でまたプレーが出来るようになるのです。

 ただし、背部を縦に走る経絡の気の流れ(虚・実)を確実に判断できる施術者でないと
効果的な治療が出来ない場合があり、高い治療レベルが必要とされます。

変形性関節症の考察のページも読んでください、骨 関節の変形性疾患に対する私の治療方鍼を記してあります。

かめイラスト
おだいじにどうぞ

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