慢性前立腺炎 鍼灸にて完治 ~自身の経験から~
慢性前立腺炎は、私が29歳の時【1994年】に患ったことがあり、そのつらさを経験しております。
当時勤務していた病院の紹介で東京の医科大学付属病院にて3ヵ月ほど治療しましたが、
さっぱり回復しませんでした。(ブログ慢性前立腺炎でも書いてます)
無菌なのに抗生物質の薬を処方されたり、尿道からのカメラ検査でさらに悪化…など、結局その原因を教えていただいたわけでもなく、根本的治療は無いと気づき、自分自身で治そうと思ったわけです。
そして研究を重ねた結果、完治させることができました。
その後、平成8年に鍼灸院を開院し今現在に至るまで、慢性前立腺炎の患者さんを多数治療させて頂いております。
非細菌性前立腺炎は、西洋医学ではあまり良い治療法が有りません、鍼灸が一番効果的だと言えます。
非細菌性の慢性前立腺炎は、その原因をしっかりと治療することが大切です。
鍼灸治療に来られる他の患者さんも同じように、血液検査、MRIなどの画像診断、カメラ、などの検査では、どこも異常がなく、しかし躰は辛いという方が大勢いらっしゃいます。
現代の医学、科学では分からない事が沢山あるのです。
鍼灸は、経験の積み重ねによって3000年前から続いている医学です。ここが現代医学との違いです。
前立腺炎の症状
前立腺が炎症を起こした状態を前立腺炎と言いますが、症状はさまざまです。
急性前立腺炎は、尿道から侵入した細菌が前立腺に感染し起こるものですが、慢性前立腺炎は(非細菌性)細菌感染から移行したものと、最初から感染のないものとあります
特徴的症状はまず、
● 会陰部痛 (椅子に座っていてあたるところ)
これは何とも言えないつらさがありまして、なったことのある人でないと分からないのですが、痛いというか、つらいというか、とにかく座ってるのが大変です。ゆるいズボンならまだ良いのですが、ジーンズだとかなり厳しかったりします。
●下腹部、鼠蹊部の違和感、熱感
これも、何とも言えずいやなものです
● 大腿内側などの痛み、違和感、しびれ
● 頻尿、排尿痛、残尿感
頻尿は1時間おきとか、夜間の睡眠時も3~4回も起こされると、かなりつらかったりします。
● 陰茎痛、尿道痛、尿道違和感、射精痛、性欲減退、ED、他
ちょっと他人に相談できないような症状もあり患者さんによって様々です。
前立腺炎の原因
慢性前立腺炎は、デスクワークや運転手など長時間座り続ける職業に多いのですが(そうでない場合もあります)、まず原因の一つが骨盤内の血液の滞り(うっ血)です。
慢性前立腺炎の患者さんは、全員が何らかの理由で、骨盤内の血流が滞っています。
この他に、鼠径リンパの滞り、ストレス、食事の不摂生、慢性疲労、ホルモンバランスの乱れ、免疫の低下、目の使い過ぎ、アルコール、運動不足、などが考えられると思います。
骨盤内のうっ血は漢方では、オ血と言います、(簡単に言うと悪い血)
骨盤内のうっ血は、女性でしたら子宮筋腫、卵巣嚢腫、不妊症などの婦人科疾患の原因となります。
これを男性に当てはめると、男性特有の臓器である慢性前立腺炎になるわけです。
前立腺炎のツボ 鍼灸による治療法
もちろん骨盤内のうっ血を改善し、前立腺の血液循環を良くしてあげることです。特効的と言われるツボもあるのですが、
仕事や生活環境、ストレス、食生活、そしてもともとの体質はみなさん違うものなので、その患者さんにあわせて、オーダーメードでツボを選び骨盤内のうっ血を改善させます。
自宅で市販の温灸(せんねん灸、長生灸など)もして頂ければさらに効果的です。
(簡単で、やけどもしないので来院いただければツボにしるしをつけます)
まとめ
アルコールがいけないという話も有りますが、飲まない方でも慢性前立腺炎は多いので原因が他にあるということです。
来院されて、診せていただければ、原因と治療は見当がつきますので、もし慢性前立腺炎のつらさで御苦労されておりましたら、迷わず朝岡鍼灸院までお問い合わせください。
【3回で良くなってしまった患者さんも過去にいましたが、慢性疾患ですので週一回の来院で、早くて3か月みてください。 酒量が多かったり、合併症 ストレスなどの外部環境次第ではそれ以上かかる場合もあります。】
《追記》2025年1月17日
現代医学的処置では
カテーテルで 前立腺付近の問題部位に薬を入れ
炎症をおさえるやり方もあります
これは 原因が治るわけではなく 対症療法なので
再発も多く 2度3度 カテーテルをやった話も聞きます
そのような方は
再発に疑問を感じ 私の鍼灸院に来院されるわけですが
たとえば
チョコレートを毎日食べ 虫歯になり 治療をし 痛みがなくなっても
同じようにチョコレートをたべれば また虫歯になります
癌も 手術で 悪いところを取り除いても 同じ生活環境にもどれば再発することもあります
どの病気も 慢性前立腺炎も 原因を解決することが大切です