なぜ変形性膝関節症(膝痛)は治りにくいのか
変形性膝関節症(膝痛)で来院される患者さんは非常に多く、そのうちのほとんどの方が
いろいろ治療を試したが回復がおもわしくないので私のところに来られるのだが、なぜ、変形性膝関節症(膝痛)は一般的治療では治りにくいのだろうか。
それは、鎮痛消炎薬、低周波などの電気療法、温熱療法、などどれも対症療法にすぎず
また、水がたまっていると言われ、これを注射で抜いたりする。
これはには大切なはたらきがあり、膝の炎症をおさえよう、膝を治そうと良いことをしているのに悪者にされてぬかれてしまうのである。
膝が脹れて痛むということは、膝がこれ以上歩かないで下さい、すこし休ませて下さいと言っているのです。
この膝の悲鳴を聞いてあげることが大切です。
変形性膝関節症の一般治療法
変形性膝関節症(膝痛)には、強い痛み止めであるステロイドの注射をすることが多いが
ステロイドは、変形そのものを治す薬ではなく長期にわたる使用は、
かえって骨が弱くなるなどの副作用が強いので、時間がたてば良くなってしまう軽症の場合はこれで良いが、痛み止めでごまかしていても自然に治らない重症の場合は、根本的治療とはならず最終的に、膝痛、変形は悪化し歩行困難になってしまうケースも少なくないのです。
変形性膝関節症(膝痛)の誤解
・変形性膝関節症(膝痛)は、太っているから膝が痛いんだ、やせなさいと言われる場合があるようですが
私はこの様なことは言いません。
痩せていても膝の痛い人は大勢います。太っていても痛くない人は大勢います。
痩せたから治るという保障はどこにもありません。
体重は変わらなくても、私の治療で膝痛はよくなります。
したがって、体重が膝痛の原因とは言えないでしょう。
・変形性膝関節症(膝痛)は進行するとO脚になりますが、このO脚を予防するために
ももに枕などをはさんで、ももの内側の筋肉をきたえなさいと言われますが、これも間違いです。
内側の筋肉が強くなると膝から下の骨がひっぱられ、よけいにO脚になってしまいます。
本当は外側の筋肉が弱っているのですが、だからといってももの外側の運動をするよりも
歩き方の工夫をするのが一番です。
足の裏を地面につける際、外側(小指側)を持上げ内側(親指側)で歩くようにしてください。
この歩き方ですと、自然に下肢の外側全体の筋肉を使うことになり、O脚が自然と矯正されます。
変形性膝関節症の治療法
どの変形性関節症の場合も同じですが、変形性膝関節症は痛んでいる膝だけが悪いのではありません。
膝痛はあくまでも身体の症状の一つなのです。
ですから痛む膝だけに鍼をすれば良いわけではありません。
治療としては身体全体を治し、膝を自分の治癒力で治せるよう元気にしてあげることです。
変形性関節症の考察のページをごご覧下さい。
骨 関節の変形性疾患に対する私の治療方鍼を記してあります。
私の治療は自然治癒力を高めることに重点をおくもので、痛みだけを止めようとするものではありません。
原因さえきちんと治療できれば変形性膝関節症(膝痛)は必ずよくなります。