肩こりは症状の出ている肩だけを治療してもなかなか治りません、その人によって原因がちがうのです。 朝岡鍼灸院では原因を見きわめ根本から肩こりを治療します
肩こりはなぜ良くならないのか
肩こりは首や肩、背中が非常につらいものである。
一般的な考えとして、そのつらい所を温めたり、低周波などの電気をあてたり、
マッサージをすれば治ると思っている人が多いはずです。
単なる筋疲労ならこれらで自然に治るが、しかしこれらはその時だけ気持ちの良いもので
その時はつらさがまぎれてはいるが、終わった途端に元通りになってしまいます。
この様な経験をされた方はかなり多いはずです。
肩こりというのは、どこか別に具合の悪い所がありますよ、というからだの訴えが
つらさという症状として肩や首に出てきている事が多く、本当に治療しなくてはいけない悪い所は
首肩以外の事が多いものなのです。
つまり原因を治さないと肩こりは治らないということです。
肩こりの原因
これは人によって様々です。全員違うと言って良いぐらいである。
例えば、同じ事務仕事でも肩こりを感じる人とそうでない人がいる。
という事は体質の違いが考えられる。
足の冷える人、胃腸の弱い人、トイレが近い人、便秘症の人、頭痛持ちの人、冷房に弱い人、
ストレスでイライラしやすい人、挙げたらきりがないほどで
これらの体質が原因で肩こりを感じさせている場合が非常に多い。
又、単に肩こりと言っても、胃潰瘍、胆嚢炎、胃癌、肺病、乳がんなど内臓の重大な疾患の症状に
なっている場合もあるので注意が必要である。
その様な場合、私はすぐに判断できるのだが、気が付かない場合は病気が進行してしまうので
気になる方は一度、精密検査を受けた方が良いでしょう。
肩こりの治療法 解消法
これも皆さん誤解されている場合が多いのだが、肩が硬いから肩こりになるのだと思っている方がほとんどである。
硬くてもこりを感じない人もいるし(私がそう)、グニャグニャに柔らかくても非常に肩こりを感じる人もいる。
硬さではなく肩こりを感じるか感じないかである。
マッサージなどで、もめば治るかと言うと(単なる一時的筋疲労ならそれで良いが)
確かに気持ちは良いが硬さが原因ではないので一時しのぎに過ぎない。
原因となる体質を治療しからだを元気にしてあげれば、肩こりの症状は自然と感じなくなるのです。
例えば、女性で冷え症の人は、まず子宮の気のめぐりを改善する。
すると下半身など冷えていた所の気の量が増し、めぐりが良くなり、しいては上半身の気のめぐりが改善し
特に肩でつかえていた気の流れも通りが良くなり、肩こりの症状を感じなくなる。
次に、ストレスを感じやすくイライラしやすい人は、気がのぼせ、肩で気がつかえているため肩こりを感ずる。
この場合は五臓六腑のうち肝の気を充実させると良い。
漢方では古くからストレスを我慢するのは肝の仕事と考えられている。
肝の気を充実させると、気をめぐらせる元気が出て、のぼせていた気を下半身にも引き下げ
肩でつかえていた気の流れが改善される。
この様に肩こりは患者さん一人一人の原因に合わせた治療を行えば良いのである。
まとめ
肩こりは、からだにどこか悪い所がありますよ、と教えてくれているのです。
そのからだの発する声を聞いてあげ、悪い所、肩こりの原因になっている所を治してあげれば良く
そうすればおのずと肩こりという症状は消えてしまうのです。