線維筋痛症の鍼灸治療法 疼痛 慢性疲労緩和

 線維筋痛症の鍼灸による治療法の紹介です。ただ痛みを止めようとする対症療法ではなく 自然治癒力を高め、体を治すという考えの東洋医学に基ずく治療は、線維筋痛症のつらさを緩和する 最良の治療法です。

線維筋痛症とは

 まず症状として体の広範囲におよぶ疼痛があります、痛み方も場所も様々で鋭い痛み、鈍い痛み 刺すような痛み、焼ける様な痛み他、その時により痛みの程度も強かったり弱かったり、場所も首肩、腕、手首肘 背中 腰 胸 もも 膝 かかと 踝 指などが一箇所から数箇所痛みます。


 このからだ全体の疼痛が代表的な症状ですが、他に頭痛、慢性疲労、不眠、胃腸障害、冷え、しびれ、めまい、筋痙攣、頻尿など泌尿器の違和感、動悸、不安、 うつなど他にも様々な不定愁訴が現れます。 これらの症状は非常に辛いものなのですが、健康な人には理解してもらえないのが現状です。


線維筋痛症の診断

 通常の血液検査などでは何も反応が出ないため、からだの18箇所の圧痛点のうち11箇所以上に反応があり 3ヶ月以上にわたり疼痛などの症状があることで線維筋痛症と判断します。

線維筋痛症の一般的治療法

 「理学療法」として温熱 低周波 マッサージなどと、 「薬物療法」としてステロイド系 非ステロイド系の消炎鎮痛剤 抗うつ剤 睡眠薬 筋弛緩剤などがあります。  

線維筋痛症の原因

 現代医学的には解明されておりません

線維筋痛症の鍼灸治療

 多くの一般の方は、症状の出ている箇所や、押して痛みのあるところに鍼を刺せば良くなると考えがちなのですが この方法は一時的にある程度は痛みを緩和することが出来るかもしれませんが、決定的な治療法ではありません。
したがって18箇所の圧痛点に鍼をさせば良いという訳ではないのです。


 治療のポイントとして、まず線維筋痛症の患者さんは自律神経の失調状態であることです。
 多くの場合、交感神経(からだを緊張させる働き)が副交感神経(反対にリラックスさせる)よりも優位な状態なので 常に血管 内臓 筋肉 が緊張しています、この様に交感神経が過度に働くだけで様々な症状が現れます。

 筋ケイレン こわばり しびれ 筋肉痛 関節痛などの運動器症状、不眠 不安 うつ などの精神症状、頻尿などの泌尿器障害 便秘などの胃腸障害 その他 頭痛 円形脱毛症 冷え 婦人科疾患 ドライアイ 眼精疲労  動悸 息切れ慢性疲労など あげたらきりがありません。


 ほとんどの病気の根底には、この交感神経の影響があるのですが、時に急激に副交感神経が働きすぎて 今まで止まっていた内臓が急に動き出し下痢で腹痛になってしまうのが過敏性胃腸炎です。
(これも線維筋痛の症状の一つ)
これらの詳しい治療法は自律神経失調症のページをご覧ください。


 つぎに病名でもある線維筋痛とあるように、筋肉 腱 靭帯 など軟部組織の痛みに対する治療法を 東洋医学的観点で説明します。


 五臓六腑の役割が【五行色体表】として鍼灸豆知識のページにありますので覧ください。

 11の項目に「筋」 「血」 「肉」 「皮」 「骨」 とありますが、表の左のほうに「肝」 「心」「脾」 「肺」 「腎」 とあり「胆」 「小」「腸」 「胃」 「大腸」「膀胱」 とあります、これは「筋」(現代で言う腱 靭帯)は肝臓 胆嚢に支配され栄養をもらっている 「肉」(現代にあてはまるのは筋肉)は脾(膵臓のこと)と胃に支配され、これらから栄養をもらっているという意味です。


 つまり線維筋痛症の痛みは、おもに筋肉 腱 靭帯 などの軟部組織ですから東洋医学的には、肝と胆 脾と胃を治療すればよいわけです。
 実際の治療では、手首にある脈や腹などで五臓六腑の気の状態を判断して、それらの臓腑の気が流れている経絡上のツボにて肝 胆 脾 胃を治療し(元気がなければ補ったり)腱靭帯筋肉などの軟部組織の状態を 改善していきます。
 骨が痛む場合は腎、しびれは肺、など症状ごとに関係する臓腑を治療すればよいのです。
【使用するツボは患者さんの状態によって違うので省略させていただきます】


 以上のポイントをおさえ治療すれば線維筋痛症の症状は必ず緩和されます。


おだいじにどうぞ


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