肋間神経痛は片方の胸肋部が痛み、呼吸、動作時や夜間も痛みで目が覚めるなど非常に辛いことがあります、このページでは朝岡鍼灸院の肋間神経痛に対する治療法を説明いたします
肋間神経痛とは
胸が痛いという場合、様々な疾患が考えられます。
- 心疾患(狭心症、心筋梗塞、心膜炎)
- 肺炎
- 胸膜炎
- 気胸
- 肋骨骨折
- 帯状疱疹
- 胃腸・肝臓疾患の随伴症状など
それぞれの疾患を鍼灸にて治療すれば胸痛は消失します。
しかし、ここで紹介するのは、上記の様な直接原因となる疾患が検査などで見当たらない場合の神経痛です。
肋間神経痛の症状
部位は左右どちらかの胸の横から、胸の前にかけて(多くは第5~第9肋間)で深呼吸、あくび、咳、会話などが痛みのせいで出来にくくなり、症状の強い場合は日中の動作時や夜間寝返りなどでも激しい痛みとなり睡眠も障害される事もあります。
肋間神経痛の原因と治療法 解消法
肋間神経は胸椎(脊骨の胸の部)から出て左右の肋骨に沿って走るもので、痛む所はおもに、胸の横、胸の前が多く、脊骨に近い部分が痛むことはほとんどありません。
私の治療経験では、この痛む部位に鍼灸を施しても一時的な鎮痛作用だけで
根本的解決には程遠いと思います。(ごく軽症は除きます)
治療のポイントはこの痛む部位ではなく、痛みの出ていない肋間神経の始まる部位
脊骨の両脇になります。
ここは右が虚(気の弱い状態)なら左は実(気が強すぎる状態)となっており
それぞれに合った鍼灸を施し左右の気のバランスを取ります。
これにより脊骨をささえる筋肉が脊骨の微妙なねじれを調整し、肋間神経の出ている神経根にかかる負担を減らします。
肋間神経痛は、肋骨にそって痛むので患者さんは、痛いところが悪い所と考えがちです。
しかし本当に悪いところは、神経のはじまりの背骨なのです。
治療法としては、やはり背骨の微妙なねじれが原因の一つである、自律神経失調症とほとんど変わりません。
肋間神経痛は自律神経失調症の症状の一つと私は考えております。
たまたま肋骨にそって痛みますが、疲労、ストレス、天候、他の原因により自律神経失調状態となり
結果として胸が痛んでいるのです。
やはりからだ全体を元気にすることで治癒力を高め、神経痛を治せるようにしてあげることです。
自律神経失調症のページもご覧下さい。