このページでは朝岡鍼灸院の三叉神経痛に対するツボ、鍼灸の治療法などを詳細に紹介しております。
三叉神経痛とは
三叉神経痛は西洋医学では治療が難しい場合が多く、非常につらい痛みをともなう難治性の疾患です。
三叉神経は 第一枝(眼神経)、 第二枝(上顎神経)、第三枝(下顎神経)からなり、それぞれ顔の上中下の感覚を支配しています。
この領域に起こる神経痛が 三叉神経痛です。
(顔面が痛むので顔面神経痛だと思われる方も多いのですがまちがいです)
三叉神経痛の症状
痛みは顔面の左右どちらかの上中下のどこかで、初期の段階では会話、あくび、笑う、などの口の動作でピリピリ痛む程度ですが、これが時間がたつにつれ食事をとりたくないほどの激しい痛みに変化していきます。
さらに症状が悪化すると、何もしていなくても一日中、反復する激痛となってしまい テグレトールなどの 抗てんかん薬や、強い睡眠薬を服用しても、夜も痛みがおさまらず ほとんど眠れないこともあり、非常につらくなってしまうケースもあります。
(ここまで悪くなってから来院される患者さんも多い)
第二、第三枝は顎や歯茎などが痛むので、歯科に通院する患者さんも多いのですが 抜歯されてしまうことが多いので注意が必要です。
三叉神経痛の原因
三叉神経痛は病院の検査では、中枢に何らかの疾患がある場合を除き 原因の特定はできません。
つまりからだのどこかの器官が悪くなっているのではありません。
三叉神経痛は、器質的な問題ではなく、からだを正常に働かせる機能に問題のある疾患なのです。
私の治療経験上、三叉神経痛の患者さんは 精神的、または肉体的なストレスが多いようです。
このストレスは、
自律神経の交感神経(体を緊張させる働き)を過度に働かせてしまうため、
↓
副交感神経(体をリラックスさせる)とのバランスがうまくとれずに、
↓
体をうまく機能させることが出来ない状態(血管は収縮し内臓の動きも悪くなり筋肉も緊張など多々あり)
になっています。
病気の多くはこの自律神経失調状態が続くことが原因なのですが 体質の違いによって、ある人はリウマチであり、ある人は円形脱毛症、鬱病と発症する症状が違います、それが三叉神経に症状が出ているのだと考えてください。
基本的に頚椎、胸椎の上部【ここは体をリラックスさせる副交感神経の出るところ】に問題があるのですが、本人は気がつかない事が多いようです。
三叉神経痛の治療・対処法
三叉神経痛の患者さんで、発症してすぐに来院される方は少なく 総合病院、大学病院で数年の投薬、神経ブロック治療後、これらの痛み止めが効かなくなり
(どちらも原因を治療するわけではなく、単なる痛み止めなのではじめのうちは誤魔化せるがだんだん効かなくなります)、 そして最後に鍼灸治療、ツボとお灸にたどり着くケースがほとんどです。
さて、実際の治療法は、基本的に自律神経失調があるので、まずこのツボを治療をし、体をリラックスさせます。
三叉神経痛の場合、首や背中の上部の緊張が強く(顔の痛みで気がつかない場合が多い)リラックスさせる神経【副交感神経】が多く出ているところなので、まずこの部位の緊張を緩和させることが大切です。
この基本治療は自律神経失調症とストレス疲労のページを参考にして下さい。
次に、痛む部位が顔なので、そこに鍼を刺すと思われるでしょうが、ここは痛むところですが 単に症状が出ているだけで、原因となる悪い箇所ではありません。
(ここに鍼を刺すと、かえって悪化することが多く、痛む部位はあまりいじらない方が良い)
顔には、胃経、大腸経、胆経、小腸経、三焦経などの経絡(各臓器の気の流れる道)があり これらが腕や足先から顔につながっています。
そこで、痛む部位に流れる経絡の、気の強弱を判断し、手首や足首付近のツボで 顔面の気の流れを調整することが治療のもうひとつのポイントです。
まとめ
発症してから数年、と長期になる患者さんの場合は短期の治療で完治とはなりません。
やはり根気強い治療が必要ですが、原因をしっかり治療すれば、必ず快方に向かいます。
三叉神経痛の患者さんは、痛み自体が恐怖でありストレスです、食事や会話も
いやになってしまい、つらい日常となっていることが多いようです。
原因をしっかり治療すれば良くなる疾患なので、痛みがひどくつらいようでしたらこちらに連絡してください。
現在まで多数の三叉神経痛患者さんが来院されておりみなさん改善し喜ばれております、症例多数 経験豊富です。 痛みのひどい方、薬が合わない方、手術を避けたい方、ご連絡ください。